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子供が「間違い」を犯した時に

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    ※内田先生7月13日の記事で
    秋葉原の事件について書かれてる
    『コピーキャット社会』
    で秋葉原の事件について
    も、興味深いです。





    25歳、日本人男性。

    かたや秋葉原で17人を殺傷。

    かたや200m平泳ぎで世界新記録。


    6月8日、同じ日のニュース。…





    衝動的な殺人を犯した事件があると
    コメンテーターに必ず


    「死にたいんやったら、
     1人で勝手に死ねばいいのに、
     無関係な人を巻き込むなっての」


    と言う人がいる。


    殺人は重い罪で
    ゆるせないし
    たしかに身勝手すぎるけど、


    「(他人は殺さず)お前だけ死ね」

    という言葉も、その冷たさに
    ギクッとする。
    「”人を殺して社会に報復し、
     死刑になって人の印象に残る
     死に方をする”という道を選ばず、


    『命がけで、
    人と共に生きてほしかった』」


    という人は、
    あまりいない。







    まぁたしかに生き続けたって
    大変なのは大変よ。


    経済の見通しは最悪だし
    貧しい者、年老いた者は
    ますます生きにくくなる日本。

    安定とか安全とか安心とか
    そういう言葉が自分の生活や人生と
    結びつきにくくなった時代。


    自分のことだけでも不安だらけで
    気持ちも沈みがちな中で、
    他人に対して励ましたり思いやったり
    手を貸したり、なかなかできないし。


    孤独感といろんな不安をひっさげたまま
    知識を身につけたり自分を必死で磨いて
    お笑い番組みて安直な笑いで
    今日のもやもやを吹き飛ばして、

    どうにかこうにかして
    みんなそれぞれ生きている。



    生き続けて行く気力がなくなるのは、
    自分はもはや人々と適合できない、
    誰にも受け入れてもらえない、
    軌道修正なんてできっこない、

    と、自分がまったく
    この社会から切り離されて、
    荒野の中 ただひとりいるような
    孤独におちいった時
    ではないだろうか。





    身勝手な通り魔事件、
    秋葉原の事件の報道を見ても

    被害者の遺族のインタビュー、
    やりきれなくて
    本当に言葉にならない。


    でも容疑者の両親の謝罪会見を
    見ていても、やりきれない。


    「育て方を間違ったと思いますか?」

    取材陣の容赦ない質問を浴び、
    カメラのフラッシュにさらされて。


    未成年の犯罪ではないのに
    その質問はどうなんだ?と
    思いながら、実際 容疑者は
    両親と”いい関係”ではなかったようだ。






    秋葉原の事件よりも前だけど、
    礼拝の時に村上先生が
    自分の子供たちには
    もし問題に出くわした時に
    お父さんはどうするか、
    ということを話された。



    「この先、君たちの上に
     何か問題が起きたとき、
     早めに、正直に教えてほしい。

     お父さんはしかるために
     いるのではなくて、
     君たちを助けるためにいるんだと
     いうことを忘れないでほしい」




    というようなことを
    言われてるそうだ。




    ”自分の子にかぎって、世間さまに
    迷惑をかけるようなことはしないはず”

     

    という、甘い消極的観測に立たず、


    ”人間であれば誰もが生きてる間に
    何らかの間違いを犯すかもしれない
    弱さを持っている”


    と厳しく現実を見据えた上で、




    なにか子供に問題があった時に
    まず考えるのは、
    世間体ではなく
    親としてのメンツではなく
    子供自身の安全と幸せのことなんだと、

    罪をなじるのでなく
    子供を守るために力を尽くすと
    約束されてるのだと思う。

     


    容疑者も両親と
    そのような絆ができていたら、
    親子関係でなくても
    そのような信頼関係を学べていたら、
    違っていたのかもしれない。


    誰か1人でも相談相手、
    助け手、理解者がいたら
    心の闇に呑まれることが
    なかっただろうに…




    「死にたいんやったら
     独りで勝手に死ね」



    と言う社会は、また第2、第3の
    同じような事件を起こす容疑者を
    生み出して行くだろう。



    罰だけ与える怖い親でなく、
    「罪」は本当に身のためにならない
    滅びに至らないよう守りたいからと、

    世間体をおもんばかってや
    自分の保身のためではなく
    子供のことを何よりも優先して考えてる、

    そういった親の愛が
    罪を犯そうという気持ちを萎えさえ
    道に迷った時も立ち返る力となる。


    神様もそのような親の気持ちで
    愛する子が、滅びの道から
    回復するのを待っていらっしゃる
    のだと思う。





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