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悲しみに沈んだ時の歌

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    雨に唄えば♪


    雨が降ります、雨が降る〜
    遊びに行きたし 傘はなし〜♪

    詞:北原白秋 「雨」



    悲しい時は、歌おうという気にもなれない。

    友人が言った。
    「元気だせ、ひらちゃん。
    『Oh Happy Day』(『天使にラブソングを』の歌)と、
    『ドナ ドナ』と、どっちが歌ってて元気出る?CD

    と言われ、その言葉が忘れられず、(-。−;)
    それから気がつけば歌を口ずさんでいた。



    ひらちゃん「ドナドナドーナドーナ〜…」

    友人「ええ?!Σ( ̄ロ ̄lll)ちがうだろ…汗


    それにしても、本当に気が滅入った時というのは、
    「明るい歌で元気になれるカラオケ
    というものでもないらしい。

    聖書の中に
    『心配している人の前で歌を歌うのは、
     寒い日に着物を脱ぐようであり、
     ソーダの上に酢を注ぐようなものだ。』
    (箴言25章20節)

    という言葉がある。読書

    周りの人が励ますつもりであろうと、
    自分の気持ちにそぐわない音楽というのは、
    やかましく耳障りなものでしかないのだ。きのこレッド

    けど逆に、暗すぎる歌というのも、
    本当に落ち込んでいる時には歌えないものだ。

    歌ってるうちに自分の暗さが浮き彫りになって、
    よけい悲しく胸がいっぱいになってしまうから。ポロリ

    失恋して胸がはりさけそうな時に
    「失恋ソング失恋」を歌おうものなら、
    傷口に塩をぬりこんでいるように、
    自分で自分を追い込んでしまうことになる。銃

    それは、わざわざ観光シーズンに京都へ1人旅して
    カップル達がイチャつくのを見せつけられ、
    「傷心旅行」が傷をいやすものでなく
    傷を増すために行ったような結果になってしまうように。
    (経験者は語るパクッ


    悲しみに沈んだ時
    ――もしくは誰かの悲しみを感じ取って
    気がふさいでしまった時に聴く音楽は、

    曲調はなるべくマイナーコードで、
    歌詞は暗くても、どこかしらに希望を歌いこんだもの
    であることが望ましいと思う。

    明るい音楽で聴くよりも、
    言葉がしみじみと心に届くから。


    私の個人的な趣味で聴く音楽では、

    渡辺美里の『Teenage Walk』


    もうとっくに10代ではないんだけど、
    みさっちゃんの澄んだ声で歌うこの曲は、
    10代のひたむきさ、一途さが伝わってくるようで
    ちょっと社会に疲れた時なんかに聴くと
    なつかしさと共に、ほんの少しだけど
    再び歩き始める元気が与えられます。おてんき


    渡辺美里の曲は、小学校高学年くらいから、
    ずっとずっと歌い続けてきました。おはな

    一時期、どんな歌も歌えなくなってしまった時。

    音楽を聴いても音が通り抜けていくだけで心に響かず、
    童謡やポップスやどんなジャンルの歌も
    「歌う」
    ということができなくなった時がありました。スペードのエース


    歌が自分から抜け落ちた時、
    (それは自分の考えや気持ちを文章や絵に表すことが
     自然だった私が、1行たりとも自分の言葉を
     書くことができなくなってしまった時)
    人間らしい情緒までも覆われてしまったようでした。青りんご


    どんな言葉も素通りして、
    どの言葉も信じられない、かみしめられない状態から
    やっと抜け出して、言葉の持つ力ややさしさを
    徐々に感じられるようになった時に、

    久しぶりに歌うことができたのは

    渡辺美里の『BELIEVE』。



    ひとつの さよならに
    君は 臆病にならないで
    いつもの君になれるまで
    自由に生きることさ

    夢を 夢のままでは
    終わらせないでいて
    人は ちがう痛みに
    胸しめつけられて

    この河の流れを 越えてゆく


    『BELIEVE』(1986年)
    作詞:渡辺美里 作曲:小室哲哉


    この歌を口ずさむたび、
    『平凡すぎる毎日と
     今を嘆くよりも
     追いつく自分の弱さを 追い越してゆきたい』

    と、言葉の持つ強さに支えられます。


    (くわしい歌詞はこちらから)



    さて『Teenage Walk』に戻りますが、
    この歌が作られた当時(1986年)のアイドル
    岡田有希子が、所属会社のビルから飛び降り自殺し、
    (私はアイドルに興味なくて、自殺の報道されてから
    この人を知ったけど…スペード
    岡田さんの後追い自殺をするファンもいて、
    10代の間で自殺ブームが起こったそうです。(ノд・。)


    そこで『Teenage Walk』の歌詞の中に、

    「悲しみ捨てるため たたずむビルの屋上
    最後のタメイキを せめてこの歌に変えるよ」

    という言葉が含まれたそうです。よつばのクローバー





    悲しい時、絶望した時。

    ふと口ずさんだ歌に励まされて、
    もう一度立ち上がることができたら。


    そういった歌と、数多く出会えたらなぁと思います。




    「粗雑(そざつ)に生きてたら
    出会いも気づかない
     
     誰かに言われたよ
     ホントの自分は
     真実求めるココロにあるはずと

     Teenage Walk あきらめない
     たとえ時間(とき)が過ぎても
     いつか 見えるはずさ
    自分らしい生き方

     Teenage Walk 鳥が空へ
     遠く はばたくように
     いつか 飛びたてるさ
    自分だけの翼で…」

     
    渡辺美里『Teenage Walk』1986年
     作詞:神沢礼江  作曲:小室哲哉


     


    コメント
    僕も十代の頃、聞いていた歌を、たまに聞きたくなるときがあります。
    だから未だに10年以上前のCDを引っ張り出して聞いています。
    十代の頃は、元気な歌をよく聞いていました。
    今、その歌を聞くと当時のように元気になねそうな気がしますね。
    • まけまけいっぱい
    • 2006/06/22 6:21 PM
    まけまけさん、コメントありがとうございます☆

    10代の頃に読んだ本、聴いた音楽というのは、格別な思い入れがありますよね。それで感性がほとんど形成されますもんね。

    記事に付け加えましたが(1回読んだ人も、後半読み直してみてね)、大人になって様々なつまずきに出会った時、立ち直るための大部分の力を、音楽から得ていたようです。

    10代の頃は、言葉の雰囲気だけで歌詞の内容が判った気になってたものです。
    今は歌のメッセージを、あの頃よりは理解できてるつもりですが……
    • ひらちゃん
    • 2006/06/22 11:53 PM
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