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袖振り合うも多生の縁…

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    ※これはグルメネタではなく宗教の話です


    ダンナと2人、ハート専門店へ行った後で
    ちょっと奮発して外食しちゃう?
    ラーメン屋とかないのかな〜
    って話してたら、かつくらが目に留まったので
    とんかつ屋さんに入った。


    平日の夜とはいえ河原町だし
    混んでるだろうな〜と思ったけど
    店の奥の席が空いてた。

    一つの部屋にテーブルが4つあり、
    他の3テーブルにはそれぞれ
    大学生らしい若い男女がグループで座って
    食後に和気あいあいと話に興じていた。


    自分のテーブルで胡麻をごりごりすって
    香ばしい胡麻に食欲をそそられながら、
    久しぶりにとんかつ定食を食べてると、
    そのグループの会話が自然と耳に入って来る。

    ダンナがほほえんで

    「同志社の神学部なんだろうな」
    と、こそっと私に言った。
    私は隣りのテーブルのグループの
    おしゃれな服装に目を奪われてたので
    まともに話を聞いてなかったんだけど、

    ダンナが

    「”伝道学”がどうのとか話してるよ」
    と言うので、
    ななめ後ろのテーブルの会話に耳を澄ますと…聞き耳を立てる



    「伝道しなきゃって思うんだけど、
     学校で友だちと話してても
     何かそんな雰囲気じゃないし」

    「でも日曜になって礼拝出ると、
     あ〜流されちゃダメだ〜自分、
     って思い直すんだよね」


    などと、ちょっと手に余る授業だけど
    単位落とせないし〜みたいなノリで
    夢中になって話してるので、
    なんとなく夫婦だまりこんで食べながら、
    その会話に耳を傾けていた。食事


    でも、耳に飛び込んで来る単語が
    だんだんあやしいものになってきた。



    「学舎が…」「お姉さんが…」「通いだと…」
    「入教が…」「出発式が…」

    それらの意味をつなぎ合わせて
    ため息ついて、ダンナに


    「あのね、あの子らは神学部じゃなくて
     ◯◯教会の二世だよ」


    と、訂正する。

    そうか春休みだし、大学生が“活動”してんだな。
    研修会なのか経済活動なのか、
    二世は集団生活ではなく
    自宅から「通って」勉強なり活動してるんだろう。


    (二世…両親がその団体に属して生まれた子。
    もちろんその組織の宗教を教え込まれ
    日曜日には礼拝を強要され育って来てるが
    二世は原罪がない』とその団体では
    定義されてるので、わりとゆるい規制)



    男女仲良しグレープで、かつくら来るくらい
    のびのびとしてるけど、
    伝道&奉仕とかに葛藤しながら
    大学生活とどう折り合いつけるべきか
    悩んでるんだな。青春だな。


    あの団体に所属してる人は
    (普通の人から入信した場合)
    監視下にないとこで男女が一緒に遊んだり
    おこづかい自由に持って外食したり
    ありえないから。



    「きくちブロック長、
     むちゃいい人やし…」

    親に言われて仕方なくやってるのかもしれんけど、
    素直でみんないい子っぽい。

    二世ってのは「原罪がない」という前提だから

    「生まれながらにして受け入れられている、
     神にも親にも愛されている」

    と確信できるから、
    あんなに自由なんだろうか。


    親も「良い家庭であることが、信仰の証し」と
    子どもを大事にするから、
    苦労してる親を間近に見ながら感謝して
    のびやかに育つんだろうか。

    それとも、世間では一般的でない
    信仰の道というのに生まれた時からつかってる
    アウェイなとこから、いじめられたり
    疎外されたりするのを乗り越えて
    強くなったんだろうか。


    二世といっても家庭環境さまざま、
    人それぞれだから
    苦しみ傷ついてる人もいっぱいいるけど、

    こういう無邪気で素直な子たちを見てると
    それはそれでやるせなくなる。


    「ふだん化粧すんなとかいうくせに、
     マッチング用には最高にきれいな格好して、
     ってどうせいっちゅうねん、
     知らんしってかんじ」

    「でもね、メシヤの前に出る時には
     人生で一番きれいに装いなさいって
     聞いたことがあるよ」

    ほほう、写真撮らなあかんのね…
    それでうれしはずかし期待と希望に胸躍らせて
    今が一番いい時なのね…


    ひとしきり話し終わった後で
    混んで来た店内の雰囲気を察してか、
    3テーブル全員立ち上がって出て行った。


    私たち夫婦は、自分でおひつから
    ご飯をよそいながら顔を見合わせて
    苦笑いするしかなかった。


    自分の信じてるものに疑問もない人に、


    「あなたの信じてる団体は悪いものだ。
     あなたに害を与えるから、逃げて!」


    と言ったって、聞く耳を持たないだろう。

    どう伝えるか、どう話すか??

    強制したり押しつけたりできない、
    でも、その中に居続けたって良いことはない
    と知っているだけに、
    無視することはできない。

    でも、クリスチャンとしては
    どういう関わりを持って行けば良いのか?


    これからもそういう場面は起こりえるだろう。
    私もいろいろ学んでいかなければ…
    という思いを改めて与えられた
    春の夜の出会いでした。





    ※「袖振り合うも多生の縁」
    …道で人とすれ違い、袖が触れ合うようなことでも
    それは何度も繰り返された過去の世の縁によるもの。
    すべては理由のないただの「偶然」ではなく、
    縁によって定められた「必然」である。
    仏教の基本理念である「因果応報」につながる考え方


    …という意味だそうです。ふぅ〜ん

    『道で人とすれ違い、
     袖が触れ合うようなことでも、
     それは多かれ少なかれ「縁」である。

     人の「縁」は貴重なものであるから、
     出会いは大切にしなければならない。』


    という感じで私も使ってました。汗

    参考→【袖触れ合うも多少の縁】誤字等の館より


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